『え〜!可愛いのに・・・』

「何かお探しですか?」


明るいボブの店員さんが声をかけてきた。

『今度遠足なんですけど
二人でおそろい着ようと思って♪』
「はあ??!」

それを聞いた優希が
眉間にシワを寄せて近づいてくる。


「無理。絶っっ対無理!!!!」

店員はくすくす笑っていたけど
まるで優希のことなんて
気にしていないようだった。

「素敵ですね〜♪
どんな感じがお好みですか?」

『私はワンピースがいいんですけど〜』
「却下。」
『らしいので
何かオススメとかありますか?』

「だったら〜・・・
こういうのとかどうですか?」


店員さんが持ってきたのは
丈の違うチュールスカート。

ひとつはミニでもうひとつはマキシ丈。


『可愛い!』

淡いピンクベージュのスカートは
私好みだったけど
優希も嫌いではなさそうだ。