『でも、なんで・・・
学校違うのに。』

「妹はうちの高校なんだって〜」


手紙を鞄にしまって
優希はようやく靴に履き替えた。




ショッピングモールは
平日だからか人はまばらだった。
私たちのような制服姿もちらほらいる。


「んで、希望はなにする気なの?!」

『優希改造計画♪こっちこっち!』


私は優希の手を引いて
お目当ての店へ向かった。



『ここね、優希のサイズあるし
可愛いの!!
ほら、あれとかどう?』

わたしが指差したのは
花柄のワンピース。

春らしい淡い色使いだ。


「いや、無理でしょ。
てか却下。」

そう冷たく言い放った優希は
相変わらずパーカーや
Tシャツばかりみている。