放課後になり、わたしはまっすぐに
優希の教室へ向かった。


「あ、希望ちゃん。」

一番廊下側の海斗くんが声をかけてきた。


『優希、いる?』

「ちょっとまって。
ゆーき!希望ちゃん!」


海斗くんの呼ぶ方をみると
男女5人くらいが集まっていて
その中心に優希がいた。

机に座りあぐらをかいている。


「はえーなー。じゃ、行ってくるわ!」


かばんをつかみ
クラスメイトに手を降って
こっちに歩いてくる。



『机の上であぐらかかない!』

「いーじゃーん。あたしの机だし?」

『もう!そういう問題じゃないの!』



下駄箱を開けると優希の所から
大量の手紙が落ちてきた。


『今時、そんなにラブレターもらうの
優希くらいだよ・・・』


昨日の試合で優希のファンはまた増えた。
大部分は女の子だけど
たまに男の子からのもある。