わたしは優希の部屋のクローゼットを開けた。

『今回の遠足は、ジャージ禁止!』

「えー?
せっかく買ってもらったのに・・・
じゃあ・・・」
『パーカーとジーパンもダメ!』

「なんで!いいじゃん!」

『今回の遠足は、優希脱ジャージ計画!
よって、おしゃれしてもらいます!』

「え〜?!
いいよ〜、ジャージで。」

『ダメって言ってるでしょ!
このクローゼット
ジャージとスエットとジーパンとパーカー
しか入ってないじゃない!』

「いいじゃん、死なねえし?」

『そういう問題じゃないの!!
とにかく、明日行くからね!』

「え〜・・・
せっかく部活休みなのに。」

『教室迎えにいくから待っててよ?』

「へいへーい。」


優希のだらしない返事にいらっとしたけど
ここは姉としてしっかりしないとね。