『じゃあ、またね。』

「はい!ありがとうございました!!」

改札を通る真由ちゃんを見送って
家に向かう。


『遠足か・・・』

3年はバーベキュー。
楽しみすぎて準備万端だ。



『ただいま〜』

家に入って部屋に直行する。

反省ノートに今日注意されたことを
書き留めてからスエットに着替えた。


するとコンコンとノックされた。

「優希、入っていい?」

希望の声だ。


『いーよー。』

ガチャッとドアが開いて
可愛い部屋着に身を包んだ希望が
あたしをにらみつけた。


「スエットは駄目だって言ってるでしょ!」

『いいじゃん!楽なんだもーん。』

「もうっ!!
それより、もうすぐ遠足だね〜」

『バーベキュー超楽しみ♪』

「服買いにいこうね?」

『ああ、付き合うよ?
あたしはお母さんに新しいジャージ
買ってもらったし〜♪』

「ダメ!!!」