真由ちゃんには拓ちゃんのことを
話したことがあった。

なんで彼氏を作らないのかと
しつこく聞かれたからだ。


「泣き顔は、先輩には似合わないですよ!
優勝したんだし、笑ってください♪」

『そうだね・・・
しっかし、あの才賀ってやつ
まじムカついた!!』

「確かに失礼な人ですよね・・・
でもかっこよかったですよ?」

ミーハーな真由ちゃんは
少し嬉しそうに言った。


「もちろん!!
先輩が一番ですけどね!」

『ありがとう。』

「もうすぐ遠足ですね〜。
また先輩のファンが増えちゃう。
しかも部活もないし・・・」

『でもあたしジャージだよ?』

「ジャージの先輩すごく格好いいですよ!
あたし、胴着の次に好きです♪」


にこっと笑う真由ちゃんを
ぎゅっと抱き締めた。

『真由ちゃん可愛い〜!!
大好き!』

「あたしも先輩大好きです!」

『なんだかあたしたちレズみたいだね?』

「あたしはそれでもいいですよ♪」

『ははは・・・』

笑ってごまかして真由ちゃんから離れる。