小さな彼女とクールな彼氏

「急げ!!1時間も遅れたぞ!!」

「ゲホッ…もぅ走れないよぉ…。」

「明日筋肉痛かも……。」

「俺若いから今日の夜くるかも…。」

「早くしろぉ!!」

「「お前が早すぎるんじゃー!!」」

地下鉄から出て、今は歩道を

全力でダッシュしている。

理由は、さっき班長が言ってた通り

警視庁に着く時間が1時間もオーバーしているから。

「スカート長い!!暑い!!走りづらい!!」

ゼェゼェと息を切らしながら叫ぶ。

荷物持ちながら、しかも制服で走るとか絶対おかしいよ…。

「も…ダメ…。」

スピードを下げたあたしは

隣で走ってる友達のリュックに手を伸ばす。

「ちょっ!!美姫っ掴むな!!」

少しよろけながらも走り続ける友達。

「だって疲れたんだもん。少し休憩…。」

「ふざけんなぁ!!」

とか言ってるくせに振り払おうとはしないから

あたしはずっとリュックを掴んだままでいた。