『こんにちは』 「ごめん!いつから…」 気にしないで と肩に触れた君の手は氷のようだった 『買ってきた焼き鳥がさ、冷えちゃったの!温めていい?』 君からの着信は10時半。2時間半も君は 寒い外で待っていたのか。 付き合って一年。 18歳の菜々子は いつだって穏やかで明るくて輝いていた。 家に来ると必ず買ってきてくれる食料。 本当に4つも年下なのかと疑いたくなるような気配り。 ひとり暮らしの俺に しょっちゅう会いに来てくれる。