『和幸君!』 菜々子の声が、聞こえた気がして目が覚めた。 時刻は13時だった。 携帯には菜々子からの着信が3件 メールが1件 【起きたら開けて。】 ゾクッとした 俺は飛び起き玄関を開けた。 冷たい風が吹き込む。 俺は一瞬、息が止まるのを感じた。 「ごめん!」 扉の向こうには鼻の頭を真っ赤にした菜々子が立ってた。