「俺、転校するんだ親の都合で」 え…? 「…、」 「県外で、あんまあえなくなる」 「え?」 僕の口からやっと出たのは 聞き返す言葉しかなかった 「だから、奈々まだ俺のこと好きじゃないだろ あんま会えない俺とつき合ってても邪魔だろ いままでありがとな」 ぽんっと頭に手をあてて 真斗は部屋から出ていった 「ぇ?真斗?」 ーーーズキン あ… これ、この痛み知ってる