「じゃーお母さんもう出てってよ二人で恋バナするからー」
「だから僕にはそんな人いないって…」
先生は結構本気で否定した
「あーやーしーい」
「やえちゃん…」
先生は困ったように笑う
「やえ!いい加減にしなさい!」
「けちー!じゃああたしもう寝る!」
「あんたは…やえ、ほんとにもう元気なのね?」
「うん」
「じゃあお母さん一回家帰るわね」
「はいはい、じゃーねー」
「はいは一回でいいの!」
「はーーーいーーー」
「のばしすぎよ」
くすくすと聞こえた
先生かと思ったら山田蒼だった
すごく優しい顔で笑っていた
自分のお母さんを思い出したのかな
その後お母さんも先生も部屋から出ていった
また後で先生にはっきり聞こうと思った
