みんなが声を揃えて言う。 「それで良いんだ。 今日は斉藤先生が出張の為、 俺がこのクラスの担任だ」 今日急いでいた理由はこれ。 今日の担任が竹田先生だから。 「今から朝の読書タイムだが、 ちょっと手伝ってほしいことがあるんだ。 そうだな~、桜庭、いいか?」 あたしの名前を呼ぶ先生。 『また、凛ちゃん・・・?』 『竹田が桜庭を見る目って、 なんか危ないよな・・・?』 クラスメイトがそう言っていたことに、 あたしはちっとも気付かずに、 「あ・・・はいっ!!」 竹田先生について行った。