モノクロ@レディ【完】




「こんばんわ。」



夜中におばあちゃん家に行ったのはいつぶりだったっけ?

そもそも、これが初めてかもしれない。



そう思いながら目の前にあるスリッパを履いて、
すたすたと歩くお父さん。

そのあとをゆっくりとついていく私。



……やっぱり、行きたくない。



そう思っても、もう遅い。


お父さんがドアノブを引き、こんばんわと部屋に入っていく。
そして私もお父さん同様、こんばんわと言って部屋の中に入る。