だからそれが余計に、虚しく感じた。



壊したくなった。
それはもう、滅茶苦茶に。

でも、臆病者の自分にはそんなことすら、出来ない。



してしまったところで、虚しさを増幅させるだけの、
自分の欲しか満たされない、行為は嫌いだったから。


感情的にもなれない自分が、
本音も出せない、自分を大切にさえ出来ていない自分が、

そんな事をしても何もならないって
何処かで分かっていたからかもしれない。