白狐の書



 「ったく、睡の服で清楚な感じのって……分かんねぇ」





 全体的に見れば、清楚な服ばかりなのだが、女物の服のことなど分からない。

 結果、選ぶことができなくなっている。どん詰まり状態だ。





 あぁ、もう、面倒だからこれでいいや。





 そう思い、取り出したのは、一着のワンピース。

 純白薄目の生地で、しかもノースリーブであるあたり、間違いなく夏服だ。

 しかし、今はこれくらいしか用意できるものがない。

 ハロウィンの近いこの季節、間違いなく薄着すぎるだろうが、我慢してもらう他に方法がない。