白狐の書



 「高貴な私に向かって、なんと失礼な人間だ。万死に値する」

 「いや、だって、リオン座ってなんだよ。ありそうでなさそうな感じがウケる」

 「笑うなっ。白狐の書を使って息の根を止めてやるぞ!」





 その言葉を聞き、俺は笑うのをやめた。

 さすがに、それは洒落にならないし、白狐様の目はマジだ。

 人間、誰かをからかいすぎるのはよくない。特に、狐をからかうのは、もう一生控えておこう。

 せっかく奇跡の生還を果たせたわけなのだし、長生きはしてみたい。