「うん!おいひい……♪」


早速もらったアンパンを頬張っていると、



「何やってんだ、バカ女。」



……背後から、男の声がした。


……この声、まさか。


「千草神影っ!?」



絶叫にも近いような声を、私は上げる。




そのまさか、だった。



「失礼な奴。」


千草はそう言ってから、私の事を軽く睨んで、



「……お前、まさか俺の事つけるつもりとかは、無いよな?」


……そう、言った。