*千草 side*


授業が終わって、教室に戻る途中。


「千草くんっ!ちょっと…いい?かな?」



突然、声を掛けられる。



……は?


誰?つーか、何?


知らない奴に声掛けられる覚えないんだけど。



しかし、その女は一切気にせず話を進める。



「……ダメ?…かな?」


しかも、俺の大っ嫌いな、上目遣いをしてきやがる。


…俺はもうどーでもいいから、


「…いいけど。」

溜息混じりに、そう答えた。