「…悠里さ〜、人の話ばっかり聞いてるじゃん? だから、悠里が今日みんなの話を聞いて感じたこととか…俺に聞かせてほしいな〜って思ってさ?」 ……なんなの…? なんであたしの思ってることが分かっちゃうの…? 今日…みんなの話を聞いて、何もできない自分が悔しくて…悲しくて…。 何度も涙がでそうになった。 そして…あたしも誰かに聞いてほしかったのかもしれない。 あたしの気持ちを。 あぁ…ダメだ…。 気づいた時には涙が溢れだして頬を濡らしていた。