「最後の方どうぞ!」 あこちゃんの声が聞こえて最後の人が入ってくる。 急いで涙を拭いて前を見る。 その人を見た瞬間…。あたしの胸が不覚にも、ドキンッ…と高なった。 「よぉ…。」 彼は…少し照れくさそうに微笑む…。 今日一番会いたくなかった人…。 今、あたしの顔は…あの夕日に負けないくらい…真っ赤だ。