黒猫にご注意を



緊迫した空気が2人を包む。
周りから野次が飛んでくるが、聞こえない。


「・・・失礼します」


私はペコリと頭をさげて地を強く蹴る。


ドコへ行った?皆の頭の上に?が浮かんでいるのは言うまでもない。



__トン、



木製の床に軽く響いた音。
皆が私を慌てて振りかえる、でも、もう遅い。拳を堅め私のの腹にいれようとしたのだろうが、甘い。私はその人の拳を止め、そのまま…………



背負い投げをする。


「・・・お前強いな。」


大の字にねっころがって、笑って言う彼にやり過ぎたかな。と後悔するが時すでに遅し。


背負い投げ、なくてもよかったかも。


「・・・すげぇ!」


誰かが呟いた。
そしたら瞬く間に広がる。
サクロも目を見開いて見ている。ユネなんて腰を抜かしている始末だ。
別に大したことないじゃない。
なんて思うけど口には出さない。


「・・・・えっと、」


彼の名を呼ぼうとしたが浮かんでこない。そういえば、誰だっけ。私が困っていると彼はまた笑って、


「シン、だ。よろしくな。」


名をもう一度名乗る。
口でシン、と呟いて謝る。
シンは豪快に笑い、感心したよ。と頭をグシャグシャと撫でる。
いや、だからいたいって。