「ごめんなさい、僕と近い歳の人ってあまりいなくて・・・」
可愛らしい顔をした少年がシュンとして俯く。ちょっとだけ罪悪感に苛まれる。がなんか狡い。
「いや、いいよ」
「よかったー!僕はユネ!よろしくね」
ニコニコと握手を求める。私も手を重ねてちょっとだけ微笑む。
「よろしくね」
「・・・・可愛い!」
ユネはまた抱き着こうとしたのか、真っ直ぐ伸ばした手に阻まれる。
「・・・むやみに抱きつかないで。」
キッパリと言い、ユネが残念そうに眉を潜める顔からスグに笑顔になって
「時雨は僕が守るからね安心して!!」
宣言を言ってやった!ユネは誇らしげに笑うけど、いや、別に要らないし。
「・・いいよ。自分でできる」
え?と周りを囲んでいた彼らもすっとんきょんな声をあげる。失礼な、
――彼女のように細く、か弱そうな女の子が闘えるとは思えない。
「えっと・・・?」
「経験はあります。何なら、ここで見せましょうか?」
“お前には無理だろう”そんな顔で見つめられていることが苦痛でしかなかった。
何もできないヤツ。なんて思われたくない、だから今までやって来たのだ。
「・・・面白そうだ!俺がやる!!」
ニッと笑えば八重歯が見える人懐っこい顔だ。ちょっとだけ躊躇ったが、自分のコトを馬鹿にされたという気持ちが私を動かす。
「じゃ、どうぞ?」
ゆっくりと立ち上がる。
“負けない”と瞳が語っている。その意志は何を思わせるのか、目が合えば、幾千の修羅場を潜ってきた手練れでも怯む瞳だ。戦い慣れしていないのなら恐怖すら感じてしまう瞳だ。


