僕はある人へメールを送る。
《今まで、一緒に生きてくれてありがとう。》
そう一言メールを作成し、携帯を地面に置いた。
僕は自分の首に包丁を持ってきて、
刺そうとした瞬間…!
「南虎!」
君は全力疾走していた。
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僕の記憶はここまでだった。
「南虎、南虎、南虎…。」
目を開けたら真上に祢緒がいた。
南虎と何度呼び続けているのはなぜだろう?
「生きててよかった。
本当によかった。」
あ、そうか。
僕は死のうとしていたんだっけ?
「3日も意識が戻らなかったんだよ」
『そうだったのか…。』
〈死ねなかった。〉
ただただそれを思う。
「ねぇ?南虎?」
僕は君の言葉に声も出なかった。
「あたしたち、どっか遠くの
田舎に住まない?」
『…』
「なんとか言ってよ、もう…」
『あ、いや。
そんな言葉祢緒よ口から聞けるとは』
「ここにいたらまた南虎が
死んじゃうかもしれない。
そんなの嫌だから。だから…。」
僕は素直に嬉しかった。
『祢緒…。』
いつの間にか僕は君を抱き寄せていたんだ。
『そうだね…。2人で暮らそう。』
このことが決まったのは、高2の秋。
僕等は、高3の春にここを離れると決めた。

