「ごめんね。時間大丈夫だった?」


「全然。委員長から俺を頼ってくれるなんて珍しいじゃん」


駅ビルからほど近いカフェに俺たちは来ていた。

一瞬、委員長が泣くもんだからどうしようかと思ったけど落ち着いたようだ。



「相良くんぐらいだから…私たちのこと知ってるの」


「まあね。で、どうしたの?」


「…私、本当に廉くんの彼女でいていいのかな?」



顔を上げた委員長の目にはすでに涙が溜まっている。

相当我慢していたらしい…。



「廉が選んだんだから当然でしょ。さっきも言ったけど、委員長は自信持ちなよ」


「でも!廉くんが何考えてるかよく分からない…」


「たとえば?」



「私、魅力ないのかな。その、デート行っても…手も繋がないしキスだって…」




なんか二人の恋愛って俺と違って、本当に純粋なんだな…。