「さ、相良くん…ありがと」


「どういたしまして」



俺に対して、委員長がしおらしくなるのは廉のことだけだな。


きっと委員長は、廉のこと知っても大丈夫だ。



廉は青が好きだとかここのブランドでよく買ってるとか廉のことを話す度に、委員長は嬉しそうだった。


その一方で、溜息も絶えなかった。


委員長もこの恋愛に悩みを抱えているようだ。



「決まってよかったな」


「うん。今日はその、ありがとう」


結局、廉の好きなブランドのキーケースとベルトを選んだ。

最初は値段みて、驚愕していたけど。




「今日の委員長、かわいい」


「またそういうこと言う!そういうのは、好きな人に言わなきゃダメだよ…」


好きな人、ね…