「委員長が自分の買い物しに、こんなとこ来ないでしょ」


ここ駅ビルのメンズフロアだから。



「相良くんには何でもバレちゃうなあ…」


「ところで、プレゼント何にするか決まってんの?」


「えっと…それが…全然リサーチしてなくて。何が欲しいとか」


「ふーん。委員長からなら何でも嬉しいんじゃん」


「で、でも彼女として、好みとか何も知らないなんて…」


だんだん小さくなる声に、委員長の自信のなさを感じた。



「じゃあ選ぶの手伝う?」


「えっ」


「うん、そうしよー。はい決定」



そう強引に決めると、戸惑う委員長をよそに、とりあえず店舗に入る。



廉て半端なく金持ちだから、特に欲しいものとかなさそうだけど。。