明に抱きしめられる。

 「ねぇ?お願い。
  あたしのこと信じて。」

信じて…?

明もバカだなぁ。

信じてるからこそ話したんだよ。

 「…信じてなかったら話さないよ、
  こんなこと。」

そうだ。

明なら大丈夫。

受け入れてくれると思ったから話したんだ。

 「亜緒~!」

明ってわりと泣き虫だ。

それに比べてあたしは…。

こんなこと平気で話せるようになってる。

…成長したかな、あたしも。

 「明、授業はいつから出ようか?」

 「…そうだね。  
  もうよくない?
  ずっと話してようよ。」

 「それもそうだね。」

…こーゆーのを親友とも言うのかもしれない。