「マジで?」

明に軽音部のことを話すとかなり驚いていた。

 「うん。
  まぁ、そんな感じ。」

 「へぇ…。
  じゃあ、亜緒って人前に出るのと
  か好きなタイプなんだ?」

思いもよらない言葉に動揺した。

 「え?なんで…。」
 
 「だって、バンドやるってことは、人
  前で歌ったりってことでしょ?」

 「むしろ苦手だよ…。
  強制的に入部したことになってて…
  。」

明が楽しそうに笑う。

 「でも…いいんじゃない?
  亜緒が決めることだし。」

 「うん…。」

…なんかまた視線を感じる。

 「宮野さん、結局入部するの?」

昨日の…。

苦手なんだよね…こーゆー人。

 「まだ正式には…。」

 「コネで入ったんだ?
  入部テストもなかったんでしょ?」