ああ、噂のファンの子達…かな?

オーラが怖い。

 「真瞬君とあたしはいとこだよ。」

あたしはそれだけ言って席に着いた。

 「明、熱狂的ってあーゆーことなん
  だね。」

 「そうそう。
  もし入部する気あるんなら気をつ
  けなよ。」

 「気をつける?」

明があたしに耳打ちをする。

 「…あのイケメン集団に女子1人っ
  て逆ハーレムじゃん!
  絶対妬いてるやつとかいるし!」

 「んー…つまり…。
  嫌がらせとかにってこと?」

 「そーゆーこと。
  今日だってカラオケ行くんでしょ
  ?
  要注意だよ!」

…取りあえずあの子達の反感を買わないようにってことだよね。

 「…普通にしてれば大丈夫かな。」

 「ああ、多分ね。
  それにしても…寺島先輩に名前呼
  びされるなんてね。」

 「寺島先輩?誰のこと?」