「宮野さんは…真瞬のいとこなんだ
  よね?」

 「はい。それがどうかしましたか?」

いや別に。と言って、先生は小さく首を振った。

 「…そろそろ行こうか。」

 「あ、はい。」

いよいよかぁ…。

クラスに馴染めるかな…。

 「えー、編入生の宮野亜緒さんです。」

 「よろしくお願いします。」

あたしはそう言って頭を下げた。

 「じゃあ、飯塚君の隣に。」

飯塚って…誰?

 「こっち。」

…げ。

金髪。

チャラいなぁ…。

 「…よろしく。」

 「よろしく!
  サトルって呼んでよ。」

あ、わりと気さくなタイプか。

 「じゃあ、あたしも亜緒で。」