『郁月君だってそう思ってるよ!』

 「そうだな。」

…あと30秒で郁月から電話がかかってきそうな気がする。

 『それだけ!
  じゃ、おやすみなさい!』

 「おやすみー。」

5…4…3…2…1…。

♪~♪~…。

どいつもこいつも…。

考えてることは同じってか。

 『予想してただろ?』

 「ああ。まぁね。
  亜緒のことだろ?」

郁月の笑い声が聞こえた。

 『もしかしてソラも同じこと?』

 「ソラだけじゃねぇから。
  あの瀬名までだ!」

 『マジかよ。』

郁月が珍しく驚いている。

 「なぁ、どう思う?」