真耶の作業効率がアップしてるような…。

 「よし!見にいこ!」

 「うん。」

片付けはそれから10分もしないうちに終わってしまった。

あとはダンボールを捨てるだけ。

 「兄ちゃん、見ててもいいよね?」

 「ちょっとだけな。」

ガレージにはドラムがいつのまにか運ばれていて、そこに色々な楽器があった。

ギターにキーボード…

あれは…ベースだっけ?

 「…あれ?
  真瞬、あの子誰?」

キーボードをいじっていた人があたしを見て言う。

 「ああ、俺のいとこ。
  近いうちに学校来るよ。」

 「へぇ。よろしく。」

あたしは小さく頭を下げた。

 「あ、いとこだったんだ!
  俺、彼女かと思った!!」

 「お前はさっさとチューニング終わ
  らせろって。」

 「へーい。」