なんでそんなにいいことが言えるの?

あたしもそんな風に考えたり言葉にしたい。

ズルいよ、真瞬君。

 「…あたし、真瞬君がいれば頑張
  れる。
  自分を制御できるの…。」

 「…うん。」

 「だから…ね?
  あたし、独りは怖いの。
  不安になるの。」

真瞬君の腕はやっぱり男の人の腕だった。

なんでだろ…真瞬君の鼓動が心地いい。

やっぱダメだな、あたし。

 「亜緒。
  俺がずっと一緒にいてやるよ。
  それなら安心だろ?」

 「…ありがとう。」

体の力が抜けていく。

宙に浮いたようなそんな感じ。

まぶたが重い…。



…頼哉。