真瞬君ママの作る料理は美味しかったし、真耶ともいっぱい遊んだ。

なんか今日は疲れちゃったな…。

 「あ。」

部屋の隅にある紙袋が目に付いた。

…そうだ。手紙。

まだ読んでなかった。

 「亜緒へ
  もう北海道についていますか?
  そっちでも充実したいい生活を!
  こっちに帰ってきたときは連絡よ
  ろしく☆」

…皆の字。

あったかい。

あたし…悪いことしたかな?

 「…頼哉。」

最後は頼哉の手紙だった。

 「亜緒へ。
  亜緒がいなくなんのは寂しいけど
  元気で。
  俺も手術とかリハビリとかあるみ
  たいだけど頑張るからお前も頑張
  れよ。」

手術…リハビリ…?

全然大丈夫なんかじゃなかったんだ。

頼哉は強がりだ。

バカ。

優しすぎる…。