「そーだな。
  なまら美味いべや~。とか。」

 「へぇ…。」

方言ってやつか。

 「東京には?そーゆーのないの?」

 「…わかんないなぁ。
  でも、津軽弁みたいにめっちゃなま
  ってないよね。」

 「ああ…。
  わりと標準語に近いかな。」

他にも北海道では、ごみを捨てることをゴミをなげると言ったり、寒いをしばれるとか言ったりするらしい。

 「あたしも北海道弁覚えなきゃなぁ。」

 「別にそこまでしなくてもいんじゃな
  いか?」

 「そう?」

1時間くらいすると札幌の都心部を通過した。

真瞬君の家は都心部とは少し離れたところにある。

学校も家とはそんなに離れていないという話だ。

 「あ、亜緒。
  アレだよ。学校。」

 「へぇ…。」

新設校だということもあってキレイだ。

かなり広そうだし。

 「もうちょいで着くから準備しとけよ。」

 「うん。」

…これからの生活…楽しみかも。