「何時の便で行くの?」

私は亜緒にメールを送ったけど、返信はなかった。

仕方なく私は使い慣れないパソコンを必死でいじった。

北海道行きの便は5本ある。

どれに乗るかなんてわかんないし…。

明日はサボり覚悟か…。

 「北海道行きは…。」

私は辻本にメールを送った。

…亜緒がせっかくこんなメールしてくれたのに、私が行かないってどうなの?

不意にそんな思いがわいてきた。

最後くらい笑顔で見送ってやらなきゃ。

明日は一日を空港で過ごすことになりそう。

♪~♪…

 「了解!!
  サボり覚悟でよろしく!」

もう日が暮れてきている。

亜緒との別れの時間が迫っているのをあたしは静かに噛み締めた。