「樹乃!!!  
  どーゆーことだよ!!!」

 「私にもさっぱり…。」

辻本が珍しく動揺してる。

 「…何時の便かも書いてねぇし…。」

 「見送り?  
  止めないの?」

亜緒がいなくなる?

辻本が言ってた通りだ…。

信じらんない。

 「…邪魔はできないだろ。
  アイツなりに頑張ろうと思ってるん
  だし。」

 「そう…だよね?」

止めてよ、辻本。

亜緒がいないと…不安だよ。

 「…明日、何時に北海道行きの便あるか
  調べておいて。
  メールよろしく!」

 「ちょ、辻本!?」

電話が切れた。

辻本は見送りに行くつもりなんだ…。

…私はどうすればいいの?