「俺の家なら家族もいるし、おば
  さんも安心できると思います。
  高校も俺の通ってる高校に…。」

 「…亜緒、途中で帰ってくるんじゃ
  ないわよ。」

ってことは…。

 「ママ…。」

 「私はいつでも亜緒の味方。
  あなたと離れ離れになるのは嫌だけ
  ど…。
  頑張りなさい。」

涙が溢れた。

 「ママ…。
  ごめんなさい、大好きだよ…。」

ママは説得できた。

あとは…パパだ。

パパは…簡単には許してくれない。

 「…誰?」

 「堂本真瞬です。」

パパが思い出したという風に頷く。

 「ああ!
  真瞬君ね!!」

 「あのね、パパ…。」

パパはあたしの方を向いてもくれない。