「…何言ってるの?」

ママはビックリしてた。

久しぶりに口を開けばそんなことかって感じ。

失礼な人だ。

 「だから…。
  北海道に行って色々やり直す。」

 「やり直すって…。
  そんな簡単なことじゃ…。」

ママの手が震えている。

やっぱ反対か…。

当たり前だよね。

 「…亜緒は自分を変えようとしてる。
  わかってやってください。」

真瞬君が頭を下げた。

 「住むところは?
  どうやって生活していくの?
  高校はどうするの?」

言葉が出ない。

そこまで深く考えてなかった…。

 「…全部俺が…。」

 「真瞬君…!?」

何言って…。