「…ついに来たな。」

 「うん。」

あたし達は今、ステージの裏で円陣を組んでいる。

 「精一杯やろう。
  間違ったっていいから、
  一生懸命な。」

真瞬君が息を吸った。

 「ライレフ、ファイ!!」

 『オーッ!!!』

もう拍手が聞こえた。

…緊張感が高まる。

足が震えた。

 「観客は皆カボチャだよ。」

郁月君のそんな発言に少しだけ和まされた。

 「…頑張ろうね。」

こんなに緊張したことってあったかな…。

でも、あたし…。

今、舞台に立ってる。

 「こんにちはー!!!!
  right&leftです!」