「そうだよ。
  北海道までわざわざ来てくれたん
  だ。」

 「へぇ…。
  あとで挨拶しといた方がいいかな
  ?」

ご自由にどうぞ。なんて、あたしはくだけた言い方をした。

 「なんだそれ!
  店番だから行くわ!
  あとで来いよ~。」

真瞬君のクラスはたこ焼き屋さんだったはず。

たこ焼きかぁ…。

美味しそう。

なんかヨダレ出てきちゃったし。

 「おい、亜緒!!
  何ボーっとしてんだよ。」

 「ああ、翡波!
  ゴメン。」

あたしの店番は午前中。

お客の呼び込みだとかもしなきゃいけない。

だから、午前中はずーっと立ちっぱなし。

これって結構キツイ。

 『1-B、クレープ屋やってまーす!
  食べに来てくださーい。』