なんか亜緒に会いたくなってきた。

亜緒はどんなヤツらと何してんのかとか。

気になってる。

軽音部に入部したのもなんか亜緒を動かすものがあったんだろうし。

…もしかしたら、それは亜緒の好きな人かもしれない。

そいつが亜緒を変えたのかもしれない。

そいつには…オレにはないものがたくさんあるんだろう。

そう思うとやっぱ悔しかった。

オレはまだ亜緒のことが好きだったみたいだ。

諦めきれなかった…。

好きのひとつもまだ言えていない。

臆病なオレ。

 「なぁ、樹乃?
  亜緒の学園祭のことなんだけど。」

今すぐ会いに行きたい。