「いや…CDとPVのことがファンクラ
  にはもう知れ渡ってるって話。」

 「マジで?」

…結構冷静。

 「ゴメン、それだけ。」

 「はぁ?」

あたしは自分の教室まで走った。

 「どうした?亜緒。」
  
 「なんでもない。」

なんだろう…。

胸騒ぎがするっていうか…。

なんか…ちょっと…。

 「具合でも悪い?」

 「違う…。
  大丈夫なんだけど…。」

なんていうんだろう…。

上手く言えないけど…。

 「変な予感がする。」

翡波と明はそんなあたしを不思議そうに見ていた。