「亜緒?
  やっぱ学校で…。」

なんで一番触れてもらいたくないこと…。

 「アレね、あたしのせいなんだ。」

 「…は?」

 「あたしの元カレが学校に乗り込んで
  きて、男友達があたしをかばったの
  。
  それで怪我して入院中。
  だからさ、あたしね犯罪者なの。」

自分でも知らないうちにベラベラと話していた。

そんな自分が怖い。

 「ま、アイツもザマーミロって感じ?
  捕まったしね。
  それよりもあたしを捕まえた方がい
  いと思うんだけど。」

 「…へぇ。それで?」

 「それでって…。」

あたしの目が泳ぎ始める。

…何も言えない。

 「だからお前のせいなの?」

 「…そうだよ。」

 「変なヤツ。」