「…はぁ。」

病院から帰ってきてあたしはため息ばっかり。

…疲れたし、具合悪い。

しばらく外に出なかったからってのはわかってるけど…。

 「…何ため息ついてんだよ?」

 「え…?」

あたしは目を疑った。

 「よ!久しぶり!!」

 「真瞬君…?なんで?」

北海道にいるはずの真瞬君が…あたしのいる東京にいる。

 「気になったから来ちゃったよ。」

気になったからってそんなにすぐ…。

 「…あの…?」

すごく背が伸びた真瞬君は一見別人に見えた。

それもそうだ。

あたしと真瞬君が会ったのはもう5年前のことなんだし…。

 「どーした?」

声もあの頃と違う…。

…真瞬君も男の人になったんだ…。