「別に…。」

客人用の布団を部屋に敷く。

俺のせまい部屋がもっとせまくなった。

 「着替えとかは俺の使えよ。
  サイズもちょうどいいだろ?」

 「サンキュー。」

…瀬名はいつも通りのテンションだ。

じゃあ、さっきの涙はなんだったんだよ。

 「…なぁ、瀬名。
  話してくれよ。」

 「え?ああ…。」

瀬名が俺の机にあるパソコンを勝手にいじりだした。

 「ちょ、何してんだよ。」

 「これが無いと説明しにくいんだ
  って。
  …んーっと。」

画面が明るくなった。

なんかの舞台のホームページみたいだ。

 「コレ、俺ね。」

…そういえば瀬名、中学くらいまでは女形やってたんだっけ…?