「っ…!?」

反射的にドアを閉めてしまった。

…何してんだ、俺は…。

 「ちょ、お前!!
  開けろって、マジ!」

 「…悪い。
  なんか…こう…反射的に。」

…瀬名だった。

なんで瀬名が俺の家に?

まだ目が少し赤かった。

 「なんかゴメンな、今日。 
  そんでさ、悪いんだけど…。
  翡波の家に泊めてくんない?」

 「は?
  自分の家、帰ればいいじゃん。」

そーゆーわけにはいかない!

と言わんばかりに、瀬名は俺を右手で制した。

 「色々事情があるんだよ。
  それは後で話すからさ!
  な?頼む!!!!」

俺は瀬名に負けて、仕方なく泊めてやることにした。

 「いやー、ゴメンな。マジ!」