「…どーする?
  明日、瀬名…来るのかな。」

旅行に言ってるはずの瀬名が帰ってきて、あたし達の前で初めて泣いて…。

状況がよくわからない。

理解できない。

 「…任せるしかないんじゃね?」

 「なんかあったんだよなぁ。
  多分。」

帰りの電車に揺られてあたし達はまた部室に帰っていく。

 「…とりま、明日は普通通りにや
  ろう。
  瀬名が来ても普段通りにね。」

そんなのはわかってるよ。

あたしが知りたいのは…。

そんなことじゃない。

いつの間にか流れていた涙に気づいたのか知らないけど…

隣に座るソラ君の手があたしの手に重なるのを感じた。

そんなソラ君の優しさが心に刺さった。

…瀬名。

涙の理由を教えてよ。