そうこうしているうちにキャンプ場に到着した。

翡波のお父さんの友達の人がテントを張るのを手伝ってくれて、案外すぐに終わった。

 「バスケやろうよ!
  ね!?」

明はそう言ってカバンからバスケットボールを出した。

 「…はいはい。」

最初は嫌々だった翡波も結構楽しんでたりして。

最終的には明と翡波の1対1が始まった。

 「…仲いいよな、あの2人。」

 「お疲れさん。」

サトルにタオルを手渡す。

 「どーも。
  あー。疲れたぁ!」

地面にサトルが倒れこんだ。

 「サトルは?
  彼女と上手くいってるの?」

 「…まぁまぁかな。
  微妙。」

微妙ねぇ…。