「あのバスだね!
  あ~楽しみっ!!」

明は手足をバタつかせている。

 「行ったら何する?」

 「テント張るだ…」

 「バスケ!
  バスケしよ?」

サトルが言い終わる前に明がそう言った。

 「なんなんだよ、明。
  お前、バスケバカなの?」

一年生でレギュラーに定着するんだからそうなんじゃないかなぁ。

 「ま、いいじゃん?
  夏休みなんだし。」

翡波の言葉にあたしは大きく頷いた。

このメンバーで遊ぶのって実は初めてなんだよね。

 「まぁ…遊んで、ご飯食べて、寝る
  だけだし。
  楽だよな~。」

…翡波。

君はそれでいいのか。

 「…てかさ、さっきから言おう
  と思ってたんだけど…。」